折形・折り紙

〝はじめての「折形」教室〟を修了

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こんにちは!カラー&ラッピングコーディネーター かげみちこです

 

昨年より約1年間

MA Lab. にて開講されました 山根折形礼法教室講師  須田直美先生の

〝はじめての「折形」教室〟

昨日、講座の全課程が修了いたしました。

集大成として、Facebookのアルバムに掲載させていただきました

http://www.facebook.com/lists/161400357274757#!/media/set/?set=a.324035974344527.75057.100002143807487&type=1

 

折形(おりがた)とは、昔から上級武家の間で行われ、秘伝として伝えられてきた

日本独自の「礼法」のひとつであり、モノを包む「包み方」の方式のことです。

他人に品物やお金を手渡すときには、それらを剥き出しにしないで

布や紙に包んで差し出すという、日本の奥ゆかしい文化、日本古来からの作法は、

現在でも広く定着しています。

 

講座を終え

贈ることの本来の意味を理解しつつ、日常のちょっとした心付けも

自分の手で包んでみようと思うようになりました。

礼の心・・・「贈る相手の事を思いながら、心(気持ち)を込めて折る」

とても大切な事をお教えいただきました。

ありがとうございました。

 写真は最後の授業の課題「鶴の祝い飾り」

四方を紅で縁取りした四方紅紙の天(上)に鶴をはさみ込んでかいしきに。

 

もうすぐ十五夜、折形~うさぎの粉包み

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こんにちは カラー&ラッピングコーディネーター  かげみちこです

 

9月9日(重陽の節句)が終わると、十五夜がやってまいります。

旧暦の8月15日にあたる日を、秋のお月見の「十五夜」といい、

新暦では9月の中旬になります。

今年の十五夜は9月12日です 

「十五夜」は必ずしも満月になるわけではありませんが、

今年は6年ぶりに訪れる「満月の十五夜」になると予想されているそうです。

一晩中見えるまんまるなお月様を眺めながら、

ウサギを探したくなってしまうかもしれませんね

 

(写真)は、「お月見」をテーマに描いたパステルアートと

先月の「折形レッスン」で教えていただきました〝うさぎの粉包み〟です

使用したのは、サイズの違う「四方紅紙」です

こちらの粉包みは、

お月見の際、きな粉を包んでお団子に添えるためのもの

うさぎさんの形なので、飾って置くだけでも

かわいらしいですよね

 

【ちょっと豆知識】

中国では、唐の時代から中秋の名月を鑑賞する風習があったようですが、

日本では平安時代、貴族の間に取り入れられ、次第に武士や町民に広まりました。

また江戸時代になると、貴重な粉類を包む「粉包み」が多く考案されています。

中身ごとに形を変えて清浄な白和紙で包みました。

香辛料や薬など、一目で中身を判断できたのも折形の優れた意匠だったといえますね。

 

礼の心を和紙で包む~折形:弔事贈進紙幣包み

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こんにちは

カラー&ラッピングコーディネーター かげみちこです

 

今月の折形プチレッスンは、 「弔事贈進紙幣包み 」

 

お祝い事やお悔やみ事にお金を贈る・・・という日本独自の方法

〝紙幣包み〟は、贈進の中でも頻度の高い折形です。

 

今回は、お悔やみを表す「凶」の表現の折形を学びました。

慶事の折形「吉」とは逆の手順で折ってゆくと、「凶」の表現となります。

 

(写真)は、吉の反対方向に〝蓮の花〟を折り出した

「弔事贈進紙幣包み」

使用したのは「檀紙」

  楮(こうぞ)を原料としてつくられた、縮緬(ちりめん)状のしわのある高級和紙です。

  本来の日本の白で最上級は、色名でいうなら〝生成り色〟のことですが、

  最近では西洋の純白にならって真っ白な紙も多くなったそうです。

 

 

【ちょっと豆知識】  蓮の花について

 

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」

日本人にもなじみの深い中国の成句です。

泥から生え気高く咲く花、まっすぐに大きく広がり水を弾く凛とした葉の姿が、

俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴のようにとらえられ、

このイメージは仏教にも継承されることに。。。

仏教でいう蓮は「睡蓮」のことですが、仏の智慧や慈悲の象徴とされているそうです

 

 

折形(ORIGATA)~礼の心を和紙で包む

先日、『折形』のプチレッスンに行ってまいりました

折形(おりがた)とは、

昔から上級武家の間で行われ、秘伝として伝えられてきた

日本独自の「礼法」のひとつであり、モノを包む「包み方」の方式のことです。

他人に品物やお金を手渡すときには、それらを剥き出しにしないで

布や紙に包んで差し出すという、日本の奥ゆかしい文化、

日本古来からの作法は、現在でも広く定着していますね。

  

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『略式紙幣包み』  

折形用の和紙、四方が紅色にふちどられた〝四方紅紙〟

三ツ折の紙幣が入る大きさに折ったものです。

着物の前あわせのように、右側を上にして合わせます

  

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 『コイン包み』

こちらは折形用和紙〝肌吉紙〟で折りました。

上から   小紋 さくら  小紋 木の芽   小紋 渦

肌吉紙とは、甲斐国(今の山梨県)で抄造した糊入奉書紙のことです。

  

その昔、絹を中心に使っていた公家社会に対し、

武家社会は和紙の文化をつくりました。和紙の大量生産にともない

折形は江戸時代中期から一般庶民に広まり明治大正時代にかけて普及しました。

折形には原則があり、

贈る品物や相手の身分に応じて和紙の種類と大きさを厳格に使い分けたり

折った形と紙の種類で用途(目的)がわかるコミニュケーションでもあったそうです。

しかし何時のまにか、西欧の急速なライフスタイルの浸透とともに

「折形礼法」は日本人の生活慣習の中から消失しつつあります

和風ラッピングを習う機会があり、

わたしも熨斗袋などは手作りするようになりましたが、

日本の古き良き文化は、現代の暮らしに伝承してゆきたいものと・・・

そう思います(*^-^)ゞ

   

これは、ギフトラッピングにも言えることですが、

形式ばかりが先行し、「心(気持ち)」が失われてしまってはいけません。

贈ることの本来の意味を感じつつ

日常のちょっとした心付けも自分の手で、

礼の心を和紙で包んでみましょう。

「心を込めて折る(包む)」

それが最高の贈りものになるのです

   

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